現役金融マンM氏の金融・投資本研究

投資に関する情報・書籍の感想を発信しています。投資に関する書籍は著者によってスタイルは様々です、私のブログがきっかけで本を読み、独自の投資スタイルを学ぶきっかけになればと思い始めました。

日々の投資手法研究62 #フィンテック #金融

世界決算ランキング(1) 金融、IT融合で稼ぎ頭:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO45393400Y9A520C1EA5000/

①世界の130の国と地域で金融業が利益の一番大きな稼ぎ頭

新興国始め海外では旺盛な資金需要と金融とIT技術を融合したフィンテック技術で利益を増やしている

③2018年スペインではサンタンデール銀行が首位、2015年から比較するとスマホやPCで同行を利用する顧客が倍増、今や3200万人

新興国の農村部では今まで金融口座を持てなかった人が多かったがスマホ保有し、データも蓄積され、融資も可能に

感想

日本だと銀行、証券が叩かれてますが、海外では新しい技術を利用して業績を伸ばしている金融機関があります。

グラフによると各国の一番企業で金融が占める割合は増えており、やり方次第で改善できる事が分かります。

スペインのサンタンデール銀行はかつて不良債権で経営が悪化していました。

今や1兆円近く純利益を稼ぎます。

イギリスのHSBCも1.4兆円の利益、ここはイギリスに本拠地はありますが、香港が事実上の本拠地なのでアジアの新興国需要をうまく取り込んでいるのかもしれません。

日本の金融機関も都銀は海外進出が目立ちます。

フィンテックを活用して新しいサービスを提供する企業を四季報オンラインで検索してみました。

フィンテックをキーワードにすると38件該当しました。

まだ勝組はわかりにくいですが、

8473 SBIホールディングスはネット証券大手で順調に業績拡大

9928ミロク情報サービスは会計ソフト開発企業ですが、銀行、信金と提携し、中小企業の経営支援に乗り出してます

変わったところでは

8252丸井グループ、売上の45%がフィンテック関連と書いてあり、元々質屋さんからカード会社、今度は証券部門と変わり身の早さを感じます

銀行で上がってきたのが

7186コンコルディアFG、横浜銀行東日本銀行です。

最近の金融はだめだとかの報道にやや違和感を感じてます。変えればとても儲かります。

今までは金融業を行うのに堅牢なシステムを用意し、人を揃え、融資や投資を促す必要があり、新しい会社が立ち上げてすぐにできるわけは無く、膨大な資金が無いと難しい商売でした。

ただ、今はネットにおける技術の発達により、あらゆる会社ができるようになりつつあります。

ここで感じるのは新興企業と既存企業のお互い持って無いモノを早く融合させた所が勝組になれそうな所です。

新興企業は技術は持っていても顧客がいません。

SBIにしても13兆円程度と野村證券110兆円にまだまだです。口座数は420万で野村の550万に近いです。

若い人は数多くいますが資産が無く、これから既存大手からの相続などで資産の移転があれば変わりそうです。

既存企業は顧客が沢山いて、従業員も沢山います。

ただ、活用が出来てないのと今までコンサルティングでは無く、販売に注力してきたため顧客の気持ちが離れてるのが問題です。

従業員の再教育も必要です。

元々は就職ランキング上位企業なので人材は豊富なはずで、経営が気づかずに環境を整備してこなかったので従業員はわかってない訳で潜在能力は高い人が多いです。

いっそ野村とSBIが会社が協力してSBI主導で新しい証券会社を立ち上げたら?なんて思います。

トヨタソフトバンクと提携したように新しい時代には新しいやり方があります。

いち早く新興企業と手を組んだところが勝つように思えます。

また、手を組むなら新興企業側が強い立場で入る事が必須です。

SBIと野村證券ならSBIの北尾社長が野村證券の社長になる

とかです。