日々の投資手法研究12
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43031230Y9A320C1EE9000/
今日は日経新聞3/29号の11面の
検証 みずほ巨額損失(上) システム刷新遅れのツケ:日本経済新聞
からです。
記事のポイントは
①みずほ銀行が減損処理を6800億円行う
②大きな項目はシステム費用の損失や保有債券の損失、お店の不動産の損失の処理
③部門別の経費率はリテール103%、大企業部門43%、海外72%なのに、リテールが一番人やシステム、不動産などが多く損失処理を迫られた。
④坂井社長は業界に先んじて思い切った処理をしたと従業員にメールした。
です。
感想
投資と銀行の現状がどう結びつくかですが、実はかなり密接に絡んでます。
①まず、株としてのみずほですが、損失処理は一時的では無く、フィンテックの流れは止まらないので膨大な人件費や維持費を抱えながら回復は厳しいと思います。なので、配当利回りは4%を超えてますが投資対象では無いと思います。
②次に、預金者の立場からみると、コストの主因がリテール部門とありますが、リテールは個人への営業部隊です。
ならば、今後社長はリテール部門長に稼ぐよう指示を出すことになります。
今の銀行はローン金利が低いので融資では稼げません。
ならば投資信託や保険など金融商品を販売して買付手数料や信託報酬で収益を上げることになります。
投資家から見るとコストの高い商品を売りつけられるリスクが更に高まります。
現場の人柄以前に組織の論理が優先されると考えられます。
銀行との付き合いで感じるところがあったらネット銀行を利用することも考えた方が良いかもしれません。