日々の投資手法研究36 #メディアシーク
QR決済に潜むリスク 中国で偽コード詐欺横行 :日本経済新聞
①QRコード先進国と言われる中国では偽造コードを使った詐欺が起きている
②上海では駐車違反した男性が、偽の違反切符を車に張り付けられ、QRコードで支払ったが、後で偽物とわかった。また警察はQRコードでの請求はしないとのこと。
③街中の青果店や屋台でも店先にウィーチャットペイなどのQRコードを掲示している。偽物のコードにすり替えられるなどして、知らぬ間に店の売り上げをだまし取られるケースもある
④QRコードの白黒の斑点のある部分を灰色に変えることで、不正なウエブサイトに誘導できる恐れがあると指摘
⑤メディアシークはQRコードの不正検知システムを開発した。スマホ決済でコードを読み取る時に不審なURL表示が出た場合、アプリ上の通報ボタンを押すと同社のサーバーに不正情報として記憶される。その後は読み取り時に注意喚起してくれる仕組みだ
⑥野村総合研究所傘下のNRIセキュアテクノロジーズ(東京・千代田)もQRコード事業のリスクを検証するサービスを始めており、不正対策ビジネスは広がりつつある
感想
電子決済の進んだ中国で出てきた新手の犯罪ですね。
皆当たり前のようにQRコードを見て信用しているのがあだになっているケースです。
また、目で素人が見たところで偽物なのか何なのかが全く分からないのも厄介です。
しかし、手口はとてもアナログですね、違反切符を張り替えたり、店先の支払いのためにおいてあるQRコードをすり替えたり。
技術がものすごく進歩しているのに対して、人間の手口の昔ながらのスタイルに人ってどれだけ技術が進歩してもやっていることは一緒なんだなぁと感心してしまいました。
一方で不正対策の産業も立ち上がっているようです。
日経新聞で取り上げられていたメディアシークを四季報から分析してみます。
4824メディアシーク
2019.7予想売上18億円、営業利益1000万円、1株利益4.1円
2020.7予想売上18億円、営業利益3000万円、1株利益2.1円
株価773円、時価総額75億円
PERは来期予想で368倍、営業利益成長率が200%、PEGだと約1.8倍
売り上げと時価総額で見たPSRだと約4倍
売り上げの伸びが無いのが残念です
ただ、四季報コメントは
主力の法人向けはRPA(業務自動化)ツールが新規客獲得進み順調
消費者向けQRコード読み取りアプリはダウンロード着実増
とあるので、今後売り上げが伸びてくる兆候が見えれば改めて注目してよいと思います。
四季報コメントではRPAやQR決済と最近の話題のテーマが書いてあるのに売り上げが伸びてないのがやや不思議に感じましたが、四季報だけではわかりませんでした。
また、日本の場合はまだキャッシュレスの普及率が低いので数年後に中国なみに普及してくると不正対策が必要になるので長期テーマといったところでしょうか。