日々の投資手法研究37 #令和テック
日本経済新聞社は先端技術を担うスタートアップ企業の「目利き」であるベンチャーキャピタルなどに、最新技術が変える約10年後の日本を予想してもらった
マイ人工衛星 アクセルスペース
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO44289590W9A420C1XY0000/
①自社衛星を打ち上げているアクセルスペース(東京・中央)
②光学センサーで地表を高頻度に撮影する小型衛星を2022年までに数十基打ち上げ、画像データを提供する事業を進めている
③今後は数十基の衛星を高度が約600キロメートルの同じ軌道上に並べ、日々の観測データをビッグデータとして蓄積することを目指す。同社の衛星は地上の2.5メートルの物体を識別することが可能。農作物の生育状況を監視したり、人や物流の流れを見て都市計画に応用したりといった用途を見込む
④現在の衛星開発コストは1基で数億円。量産を進め、さらに費用を下げる考え
遠隔ロボ メルティンMMI
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO44289660W9A420C1XY0000/
①遠隔操作ロボを2021年にも実用化する計画を持つ。
②メルティンMMIが開発するのは人間の生体信号を読み取り、ロボットの体で動きを再現する「サイボーグ技術」
③分身ロボの実用化が進むには次世代通信規格「5G」も重要。
通信環境が整えば、ロボットと操縦者の距離は問題にならない
④同社が究極の理想として掲げるのは脳で考えるだけでロボットを操作したり、意思疎通ができたりする未来
HRテック Sansan
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO44289730W9A420C1XY0000/
①クラウド名刺管理のSansan(東京・渋谷)は法人向けサービスで約8割のシェア
②商談先とつながっている社員はいるか、見込み客とは接触したか
企業間の取引や人脈のネットワークを分析し、つながりを可視化する
③ 名刺管理を軸に他社と連携、顧客情報管理(CRM)の「セールスフォース」などとのシステム連携し、人脈や営業履歴などのデータを生かす
マイiPS細胞 サイアス
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO44289840W9A420C1XY0000/
①マイiPS細胞の技術を使ったがん治療法の確立を目指すのが京都大学発スタートアップのサイアス(京都市)
②まず患者の血液から、がん細胞を攻撃する「キラーT細胞」を取り出す。続いて疲弊したT細胞をiPS細胞技術で再生させ、体内に戻す。これで免疫力を高め、がんを治療する
スマート農業 レグミン
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO44266930W9A420C1XA0000/
①日本の農家は高齢化が進み、遊休地が増えている。先端技術による自動化で農家の負担を減らし、持続可能な農業を提案する
②農林水産省によると2015年の農地面積はピークだった1961年に比べて26%減った。一方で耕作放棄地は15年で42万ヘクタールと、40年前の3倍
③日本版全地球測位システム(GPS)と磁気センサーでロボットが自身の位置を把握。農地の地図データもロボットがつくり、自律走行する
種まきや日々の見守り、農薬散布、収穫までの作業をロボットに任せる。試作機の開発は山場を迎えており、年内には小松菜の畑でロボットによる種まきを始める。安全性を確認し、畑を現状の1ヘクタールから20ヘクタールに広げる考えだ。ロボットによる自動化は作業の70~80%を想定し、人と「協働」する
感想
まだ、ここに紹介されている企業は株式公開をしていません。
しかし、既にTVCMを行なっていたりといずれ公開企業になると思います。
記事にあるように、衛星で工事現場を監視して、事故が起こればロボを派遣、監督に過去の人の履歴などを検索して適任者を探す。
ガンになった弟のために細胞を保存、使用して治療、実家の農家を助けるためにスマート農業を活用。
ここ10年以内に実現すると思います。
だいぶ昔ですが、1985年(昭和60年)につくば博覧会にまだ子供の時に見に行った時に、未来の家庭というのがあって、お掃除ロボット、携帯電話、テレビ電話、お手伝いロボットなどがあり、衝撃を受けて、小学校の絵の課題で自由なお題でいいよと言われたので台の上に相手の顔が画面に出ているテレビ電話を描いて賞をもらったことがありました。
当時はなんとなくで考えてましたが今から思うと実現してます。
また、社会人になり、証券営業を行なっていた時に、担当顧客が500件を超えており、細かいサービスができなくてお客様からお叱りを受けていた時に、地図上に担当顧客が表示されて、クリックすると預かり残高や顧客属性、過去の履歴などを参照できるタブレットがあればもっと効率的な営業ができるのにと地図や手帳を見ながら感じていることがありました。今はほとんど解決してきています。
今後は過去の面談や会話の記録からどういった運用ニーズが考えられるか等もう一歩踏み込んだ営業支援ツールなどあるともっといいかもしれません。
農業に関しても、耕作放棄地の広さは滋賀県と同じくらいあるそうです。
制度と既得権が強い分野なので今まで改革が中々進んできませんでしたが、世代交代に伴い、農地に対する意識も変化してきてます。
誰かに貸したり譲渡したりするのに抵抗が薄れてきていると思います。
農産品輸出国になれる土地があり、水にも恵まれている地域は世界的に珍しいので今後も飛躍できる余地が大きいと感じました。