現役金融マンM氏の金融・投資本研究

投資に関する情報・書籍の感想を発信しています。投資に関する書籍は著者によってスタイルは様々です、私のブログがきっかけで本を読み、独自の投資スタイルを学ぶきっかけになればと思い始めました。

日々の投資手法研究16FX業者

本日の日経新聞7面

トルコリラ急落、国内FXに余波

からです。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43247780S9A400C1EE9000/

記事のポイント

①トルコ中銀の金利政策でスワップ金利が高騰、一時年率1000%を超えた

②FX取引で売買高が急増

③円を売ってリラを買う取引を行うと金利差分のスワップポイントが投資家に入るがこれも上昇中

④しかし、業者の体力差があっては1万リラに対して100円支払うところから40円程度のところもあってバラツキがある

スワップポイントは業者が決められる

⑤相場の乱高下で信用取引の損失を払えない投資家も出て、業者も未収金を抱えるところも出ている

⑥業者によっては投資家に払うべきスワップポイントを抜いているところもある

です。

感想

リラの乱高下や見通し、高金利の前にサラッと恐ろしい記事でした。

①リラを買うとFX業者はリラを市場で調達しますが、スワップポイントは業者が決められるとあるので投資家はわからないうちに抜かれて受け取りスワップポイントが少ないのに為替リスクは変わらないことになります。

1リラは約20円なので1万リラ20万円で日々100円なら1年で約18%になります。

40円なら年率7%ぐらいです。

つまり業者が年率11%の差分を断りなく抜いてます。

②未収金を抱えた業者もいるようですが、怖いのは倒産です。

業者が倒産すれば売買もできなくなり、回収もできないかもしれません。

また、信用取引していて借りている資金があれば返さないといけませんが、相場で日々動いてる中で暴落と決済不能が重なるといくら損を抱えるかわかりません。

最悪破産です。

 

この業界は新しいのでまだまだ色々出てくると思います。場合によって注文分を繋いでない業者もいるかもしれません。

 

注意としては、やはり業者は大手にした方が良いのと、荒れ狂う通貨にはあまり近寄らない方が賢明だと思います。

きちんと検査して欲しいですね。

金融の世界は目に見える手数料は下がる傾向です。しかし、業者は見えない手数料を抜いてる場合が多いです。

FXの場合、外貨の調達は個人ではできないので裏ではどうとでもなるようですね。