現役金融マンM氏の金融・投資本研究

投資に関する情報・書籍の感想を発信しています。投資に関する書籍は著者によってスタイルは様々です、私のブログがきっかけで本を読み、独自の投資スタイルを学ぶきっかけになればと思い始めました。

日々の投資手法研究60 #JDI

JDIに官民ファンドが追加支援 米アップルも支援:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45456110Q9A530C1I00000/

支援内容

INCJが借入金450億円をJDI関連会社株式と相殺

INCJ保有債権1020億円を優先株に転換

アップルは前受金の返済一部くりのべ

台中3社連合は最大800億円金融支援

です。

感想

ジャパンディスプレイの30日の発表資料を見てみました。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/6740/tdnet/1715235/00.pdf

 

今だと2020億円の借入金が553億円になります。

447億円を代物弁済、これは関連会社JOLEDの株式でINCJに払います1020億円を優先株式に転換して大幅に減額します。

また、借入金も500億円はINCJが5年満期の借入金に振り替えます。

その他は劣後特約付貸付53億円なので資金繰りが大幅に改善します。

有利子負債をINCJが全額丸々株や長期債務に振り替える大規模支援です。

台湾TPKと中国の投資会社ハーベストテックからなるSuwaホールディングスから普通株式で420億円、転換社債で、380億円支援受け入れで自己資本が1440億円に大幅に改善します。

台中勢傘下と言われてますが、一応議決権割合は49.8%と過半数にはしなかったようです。

今後ですが、2019.3のキャッシフローでは営業CFが61億円赤字、投資CFが378億円赤字、財務CFが317億円黒字です。

財務CFの中には債務返済を株式発行と短期借入金で賄っていたため非常に厳しかったので資金繰りが改善するので後は営業CFの黒字化が出来ればかなり回復します。

また、営業利益が四季報予想だと元々は2020.3が250億円の赤字予想です。

株式としては?

倒産が回避されたので買える株になりつつあります。

まずは7月、10月の四半期決算でどこまで赤字を縮小できるかです。

まずは打診買い、次は決算の発表を見ながら業績が改善傾向なら随時追加、来年黒字化すれば上昇が見込めます。

次にどんな手を打つかじっくりみてゆっくり買い付けで良いと思います。

逆に改善傾向が見られ無いなら売却です。