現役金融マンM氏の金融・投資本研究

投資に関する情報・書籍の感想を発信しています。投資に関する書籍は著者によってスタイルは様々です、私のブログがきっかけで本を読み、独自の投資スタイルを学ぶきっかけになればと思い始めました。

日々の投資手法研究48 #KabuK Style

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000039388.html

PR TIMES に掲載のサービス開始のお知らせ

 

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO44651440Q9A510C1XY0000/

世界で働き 家はサブスク 日経産業新聞

①定額制(サブスクリプション)事業を手掛けるスタートアップ企業のKabuK Style(カブクスタイル、長崎市)は国内51カ所と海外7カ所の住居に自由に住めるサービスを4月に始めた

②外国人留学生やフリーランスで働く人など、幅広い層の需要を見込んでいる

③サービス名は「HafH(ハフ)」

④国内51カ所の宿泊施設に加えてベトナムや台湾、ギリシャケニアなどの施設とも提携し、客室をハフのサービスとして提供する

家を持たずに転々としながら生活する人を「アドレスホッパー」と言う

⑤砂田共同代表は「家を決めて定住するのはこれまで当たり前だった考え方だが、近い将来には定住せず、住居もシェアすることが普通になっていく」と予想する

感想

読んだ時に、家もサブスク?となった私は古いのかもしれません。

「アドレスホッパー」って「ネットカフェ難民」みたいな悪い響きは全くありません。

大きな家を買い、豪華なクルマに乗り、海外に別荘を持ち、会社は立派な自社ビルを保有しているのが従来のかっこいいとされたスタイルですが、今や別荘は持つ時代でもないですし、自家用車もレンタカーやシェアリングの時代、自社ビルを売却する会社は沢山ありますし、確かに家を所有する時代でもないと思います。

ただ、定住しない生き方まであるのかとなると私みたいな40代は考えてしまいます。

定住してなくてフリーランスだと現状金融機関だと銀行口座やクレジットカードはどうするんだろうと疑問を持ちましたが、外国人には面白いサービスだと思います。

住宅も多様化ですね、買う流れが賃貸との比較論になってきたのは私の親世代の団塊世代では考えられ無い話で、買うのが当たり前、ローンを組んでお父さんはローンを退職金で払う、けど資産になるんだ!と言っていたのが今や昔。

出張ならホテルだったのがサブスク住宅への流れ。

旅行もホテル、民泊に加えて選択肢が広がりますね。

日本も空き家問題が深刻になって来てますので、供給には困らなさそうですね。

まだ時代の主力になるには時間がかかりそうですが、仕事のフリーランス化や副業が広がるとこれが当たり前になるのかもしれません。

しかし、ふと思うのが、シェア経済の広がりは時代の流れだと思いますが、デフレ化の大きな流れが流れているのかなとも感じました。

家を買うのは3-5000万はしますし、家具など含めるともっとです。

イカー(これ自体使わなくなりましたが)も数年に一度買い替えると2000万円くらいかかります。

地方ではまだまだ自動車がないと不便で生活がしにくいですが、都市部ではクルマ離れが深刻化して、あのトヨタ自動車でさえ焦りを感じてます。

この流れが巻き起こるとGDPの成長率は今までは住宅販売の伸びや自動車販売の伸びが重要な要素だったのに統計も役に立たなくなるリスクもあるし、

家を購入して、皆が自動車を買う前提だったインフラ投資計画、

利下げがローン金利を下げ、消費を刺激する金融政策まで影響が出そうに感じます。

今、世界の中央銀行が利下げで景気回復といっても中々消費に火がつかず、インフレが起こらなくて困っているのはこれらの大きな流れが原因かもしれません。

人には衣食住は必須ですし、移動手段も必要ですが、価値観が変われば支出の構成が変わってしまうので動向には今後も注意が必要です。

また、お金は流れるところが変わっても引き続き流れ続けるのでどこに流れるのかを良く考えることが株式投資にも重要だと考えます。

 

また、別の角度からみると、今回記事の会社は長崎に本社があるとのこと、今は東京本社が当たり前で地方本社は形骸化して、人、モノ、金が東京一極集中といわれて久しいです。

けど、この会社のように全く新しい価値観を生み出し、世界を相手に商売を行う場合は本社の場所はどこでも良いことになります。

私は大阪出身で、各地の転勤を経て現在は関西在住です、良くテレビで東京対大阪みたいな比較を目にします。

でも、規模の論理で戦うなら人が多く住んで、首都の東京にかなうはずはありません。

また、地方創生と言われて久しいですが、どれもミニ東京を作ろうという計画ばかりでそもそも人がいなくて企業も少ないので一向に成功せず、若い人はどんどん東京に出ます。

政治家も国会議員は年齢も高く、選挙区だけ地方で東京出身者が多いです。

地方自治体も関東の大学を出た人が戻っているケースも多いのでどうしても憧れが先行するのではと思われます。

私も東京に住んでみて、楽しさや情報の多さ、快適さを楽しんだし、とても魅力的な街だと今でも思ってます。

学生時代や社会人なり立ての時に過ごすには刺激も多く、良い面もたくさんあります。

けど、こんな新興企業があちこちにできて、新しい魅力を世界に発信できるようになれば地方で雇用が生まれて地元が明るくなる可能性を感じる記事でもありました。

頑張ってほしいです。