日々の投資手法研究31 時価総額拡大企業
在任中、時価総額増やした社長 ニッチ追求 財務指標重視
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO44027330S9A420C1DTA000/
4/23日経新聞朝刊からです
記事のポイント
①3月末時点の時価総額が3000億円以上の主要企業について、3~4月の退任社長の就任日前日と退任日の時価総額を比べた。
②トップは作業服販売、ワークマンの栗山清治氏で、退任時の時価総額は4526億円と就任前の20倍になった。
③消耗品の安さで消費者を引き付けた後は、作業服にデザイン性を加えた「ワークウエア」を展開。
最近では大型商業施設にアウトドアやスポーツ向け衣料を専門とした新しいタイプの店を増やし、一般客を増やしている
④オリンパスの笹宏行氏も医療機器市場の中ではニッチな内視鏡で、世界一の製品競争力をさらに高めた。時価総額は5.1倍になった。
⑤2013年4月に社長に就いたピジョンの山下茂氏は経営の基軸に投下資本利益率(ROIC)などを据えた。全世界の約4000人の従業員との勉強会を繰り返し、ムダな資金を減らした。
⑦企業統治をめぐって経営が混乱したLIXILグループの瀬戸欣哉氏は3年弱の間で時価総額を18%減らした。
⑧日銀のマイナス金利政策に苦しむメガバンク、米トランプ大統領の保護政策が影響した鉄鋼のトップも時価を減らした。
⑨今回のランキング上位にはオーナー経営者や外部から招いたプロ経営者は少なく、大半は内部昇格した社長だった。三井住友DSアセットマネジメントの小金沢延行ファンドマネジャーは「製造業などは事業をよく知る内部出身者のほうが経営がうまくいく場合が多い」と指摘。
感想
トップのワークマンは元々工事現場で使う作業着を扱うイメージだったのですが、機能性高いのを利用してアウトドア洋品の展開、最近はワークマンプラスという新業態の機能性が高くてデザイン性も高い洋服のお店を展開中で毎日盛況だそうです。
業績も好調なのでまだ伸びそうです。
その他の会社もオリンパスもピジョンもしっかりした技術と製品がある会社で、土台がしっかりしている中で経営者が、会社の財務指標をしっかり目標を立てて実行し、決算が評価される好循環を産んで株価上昇につながってます。
一方でLIXILの瀬戸欣哉氏の事も書かれてますが、気の毒な気もします。元々モノタロウを成長させた立役者なのが、請われてLIXILに来たものの利害関係者が多くて追い出されてます。
もちろん、今はアベノミクスの恩恵が株式市場にあるので舵取りを間違えなければそれなりに株価は上がる環境です。
ただ、やはり、
①株式はROEやROICの様な指標が改善しているか
②社長に明確なビジョンがあるか
③会社の提供するサービス、製品が支持されているか
④決算では会社予想をしっかり達成して売上を伸ばしているか
基本に忠実な会社が伸びてます。
短期のチャート見ての売買も良いですが、何倍にもなる果実はやはり企業の業績や人によるところはいつも変わらない事を感じた記事でした。