日々の投資手法研究29 インフレ率
【コラム】中国のミレニアル問題、投資するか餓死するか ブルームバーグ
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日本にも似ている箇所があるので取り上げました
記事のポイント
①中国のミレニアル世代はここ数年、資産を増やそうと目新しい金融商品に手を出している
②従来型の銀行の貯蓄預金は1.5%で金利はインフレ率を下回る
③余額宝の残高は1兆1000億元(約18兆3500億円)にも膨らんでいるが、現在の金利はわずか2.3%と5年ぶりの低水準
④P2Pを介した貸し出しはまだ魅力的で、平均利回りは10%近い。だが政府が中国全土で近く講じる予定の資本要件5億元を満たしているのは1021あるP2Pプラットフォームのうち7つのみ
⑤ミレニアル世代の貸し手の約8割は月の稼ぎが1万元未満で、3割が5000元にも届かない。
⑥そうなると株式投資ということになる。
⑦ここ1年、北京と上海、深圳、広州の「1級」4都市での平均住宅価格は前年比で17%上昇した
⑧持ち家のない若い男性は、結婚もままならず、子どもも持てないということになりかねない
感想
まず、中国のインフレ率は2019年では2.28%です。預金金利を下回ります。
なので、銀行預金は必ず価値は下がります。
利回り高い方法として余額宝が紹介されてますが、これはアリババが手がけている預金代替商品でMMFの様な商品です。
アリババで商品を購入する原資にもなるので人気です。
また、P2Pとは中国で社会問題になってますが、インターネット上で第三者に資金を貸す取引です。ただ、詐欺も多く、中国当局が事業者の規制に乗り出しており、大半の事業者は淘汰される見込みです。
騙されて財産失う人も多いです。
あとは株を買って儲けるくらいしか運用手段は無いと書いてあります。
また、不動産価格が高騰しているのでもはや給料では中々家は買えない状況の様です。
お隣の事の様に思えますが、日本もあまり変わりません。
2019年インフレ率は日本は1.07%です。
預金金利が0.01%くらいなのを考えると実は日本の方がインフレ率と預金金利の差が大きいです。
また、マンション高騰なども起こってますし、ミレニアム世代の置かれている状況にそんなに違いは無いです。
記事には無いですが、株式投資で1発当ててみたいな考え方は危険です。
まずはリスクの低いインデックス投資や配当利回り株をじっくり持つ投資を中心に据えて資産形成から始めると良いと思います。
当たれば良いですが、外してゼロになる様な投資は投機であって危険です。
元手がある程度確保できたら一部を成長株投資に回して増やしていく事にチャレンジすると良いと思います。
また、金融や投資の勉強も本などを読んで勉強した方が良いです。
中国でP2Pで財産突っ込んで詐欺にあって騒いでる事件がたくさんありますが、ほとんどは騒いだところで戻りません。
騙されない金融リテラシーを持つことも大切です。
現地の国のインフレ率と預金金利を考えて異常に高い利回りを提供する金融商品は何かあると疑ってかかる方が良いです。