日々の投資手法研究19 現代貨幣理論
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異端の経済理論「MMT」を恐れてはいけない理由| アメリカ 東洋経済
記事のポイント
①銀行は、預金を集めて、それを貸し出しているものと思われている。
②実際には、銀行の預金が貸し出されるのではなく、その反対に、銀行が貸し出しを行うことによって預金が生まれているのである(これを「信用創造」という)。
③この原理は、政府の場合も同じである。
すなわち、財政赤字は、それと同額の民間貯蓄(預金)を生む。
④主流派経済学によれば「ベースマネーの増加→銀行の貸し出し(貨幣供給の増加)」となる。しかし、現代貨幣理論は「銀行の貸し出しの増加→ベースマネーの増加」だと言う。
⑤現代貨幣理論は銀行の貸し出し増加が中央銀行の準備預金を増やす
⑥現代貨幣理論は、「自国通貨を発行できる政府が財政破綻を懸念する必要はない」と主張する。
⑦主流派経済学の理論は、巨額の財政赤字は資金を逼迫させ、金利を上昇させると説明しているのだ。
⑧現代貨幣理論は、財政赤字が金利を上昇させるという理論を否定するのである。
感想
新しいお金の考え方です。
少し前にヘリコプターマネー政策と言うのが出てきて日経新聞で特集されてました。
日本では日銀所有の国債を無利子、永久国債に振替えて枠を開けてガンガン使う。
若干国家の信用を傷つけてしまうが、多少の通貨安は心配しなくても良い、景気は回復する。
という考え方です。
現代貨幣理論はこれに近いです。
私は経済学部出身なんで、最初にこれを聞いた時は拒否反応が出ました。
しかし、ゼロ金利、量的緩和、マイナス金利、異次元緩和全てが過去から見て危ない政策で、結果余り副作用が出なかったことから考えると、政府が自国の通貨で借りて使いまくるのを推奨する現代貨幣理論もいずれやるはずです。
そうなったらどんな事が起きるかはまだ誰にもわからないです。
少なくとも政治家から見れば美味しい理論です。
資産を分散してインフレに備えることくらいはしておいた方が良さそうです。