現役金融マンM氏の金融・投資本研究

投資に関する情報・書籍の感想を発信しています。投資に関する書籍は著者によってスタイルは様々です、私のブログがきっかけで本を読み、独自の投資スタイルを学ぶきっかけになればと思い始めました。

日々の投資手法研究③

現役金融マンMです。

日々のコラムです。

日経新聞3/13(水)朝刊17面 駆ける投資家魂2 バフェット流を日本に

農林中金系ファンドCIO 奥野一成氏

からです。

 

最初農林中央金庫のファンドの責任者かぁと思ってただのサラリーマン運用者だから読むのやめようかと思ってましたが一応読んだら意外と熱い人で面白かったです。

所属している農林中金バリューインベストメンツ奥野さんが2007年に外部資金を集める形のプロジェクトをスタートさせて資金を集めて現在に至るそうで、農林中金に在籍はしているものの既存の組織ではなかったようです。

経歴は日本長期信用銀行(現新生銀行)出身で、1998年に破綻したのち在籍していた証券部門がUBS証券に買収されてロンドンに赴任、その後転職して現在に至るとのことです。

2009年から2018年の運用成績は年率平均14.7%でTOPIX年率平均8.8%を上回ってます。

投資は20社前後とファンドにしては少ないです。

着目点は「高付加価値」「競合優位」「長期的な成長」だそうです。

尊敬しているのはアメリカのウォーレン・バフェットです。

昨日のハヤテの創業者の杉原行洋さんと同じく「この国の投資に対する意識を変えたい」との思いで活動されてます。

株式投資とはその企業のオーナーになることだ」世界を発展させるような企業にお金を投じて成長を後押しし、その利益の一部を享受する。

ただ、日本の学校教育では教えられてないと嘆いてます。

よって母校京都大学で経営者を招いて、いかに企業価値を高めているかを語ってもらう特別講義を始めたと書いてます。

 

感想

20銘柄投資のファンドなのでファンドとしてはやや集中投資ですね

着目点については一般投資家も十分参考になる基本的な考えです。

四季報を読んだり、聞いたり、勉強会で知った株式が一体業界でどのような地位にあって、どんな製品、サービスが強みで、何で儲かっているか、その会社は将来どのくらい伸びそうなのかを考えながら投資をする。

記事には書いてませんが、バフェット氏を意識しているということはおそらくバイ&ホールドで長期保有なのではないかと思います。

この手の長期保有の考え方を訴えながら投資家向けに情報提供を行う人は意外と少ない気がします。目先の今日の銘柄みたいなのを発信する人は多いですが良く外すし、候補銘柄も多く発信することが多いのでちょっと怪しい人が多いです。

でもみんな情報が欲しいので集まってしまうのも事実です。

奥野さんもファンドマネージャーとしてだけじゃなく、投機ではなく、長期を見据えた投資の講義を一般投資家向けも幅広く活動してほしいですね。

もっと長期目線で企業を応援する投資家が増えれば日本株も上昇すると思います。