現役金融マンM氏の金融・投資本研究

投資に関する情報・書籍の感想を発信しています。投資に関する書籍は著者によってスタイルは様々です、私のブログがきっかけで本を読み、独自の投資スタイルを学ぶきっかけになればと思い始めました。

日々の投資手法研究①

現役金融マンMです

ここでは書籍紹介ではなく、日々の新聞や報道、気づいたことなどをまとめて発信します。

今日気になったのは

3/12(火)の日経新聞17面

<駆ける投資家魂>(1)埋もれた原石 収益の源泉:日本経済新聞

和製ヘッジファンド ハヤテ です。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO42325870R10C19A3DTA000/

 

記事によると代表者は杉原行洋さん、あとは国内の運用会社や証券会社から引き抜いたアナリストたちが運営しているそうです。

もともとはシンガポールに拠点を置いていたのが昨年東京に拠点を移してます。

また、運用対象は日本株時価総額が特に小さい株式で100億円未満が多いみたいです。

大手の証券会社がアナリストカバーを行ってない分野こそ宝の原石があるという考えだそうです。

年間で3000社以上の会社を実際に訪問して面談してから投資に値するか決めます。

また、40程度の「勝利のレシピ」なるものを保有していて、全部を日経では書いてくれてないですが、特定の分野で圧倒的なシェアを持つカテゴリーキラーを探せ」。心躍る成長ストーリーがなくても、安定したキャッシュフローが見込める「NC(ネットキャッシュ)チャリチャリ銘柄」などポイントが書いてます。

資産は2006年から運用して約5倍、でも昨年は投資成績はマイナスで13年間運用してマイナスは2007年と2018年しかなく、厳しい年だったそうです。

運用資産は約200億円とヘッジファンドにしては余り大きい会社じゃないですが、日本に戻った理由が、日本愛みたいなことが書かれていて、「日本企業にリスクマネーを供給し、資本効率の改善を促しながら世界で戦える状態にする。」です。

感想

①アナリストが小さい会社をカバーしないのは理由がはっきりしてます。

アナリストも証券会社の社員です。いわば営業支援です。小さい会社でも大きい会社でも株式の発行手続きや社債の発行など手間は同じです。

ならばコストが合わないのでいかないわけです。

株式の分析家である前に証券会社にとって営業を行うためのツールであるのが一般的です。

②私もいろいろな株式の勉強会に行って感じますが、データーや会社の発表と実際に会社の人と話した印象がだいぶ違うことは多いようです。

ヘッジファンドみたいに社長やCFOと面談とは難しくても、保有銘柄の株主総会は言ってみるといいとよく聞きます。

よい業績でよい話の会社が実際に株主総会に行ってみると社長が来なかった・・・

とか、業績赤字なんだけど株主の社長に対する愛がすごかった・・・

役員が株主総会に遅刻して開始時間が遅れた・・・

行ってみたら最前列は社員株主ばかりで質問もおざなりで失望した・・・

いろいろあります。

株式を保有していたら一度株主総会に出てみるのもお勧めです。

頑張ってほしいですね。